私は女性で、年は23,4歳くらい。
着ているものからして、かなり古い時代です。
そばに、5歳くらいの男の子がいます。 私の息子です。
私が住んでいる村は小さな村ですが、村中が家族のように仲が良く
みんなで助け合いながら、ひっそりと暮らしていました。
・・・そんな中、私は不安と心配とを思って毎日過ごしていたのです。
とても疲れていて、不安の中で暮らしているといった感じです。
その心配の内容というのは・・・
自分のパートナーのことでした。
時間は、3年前にさかのぼります。
( 状況を把握するために時間の空間を行き来します。
この時は、自分がいったい何を心配しているのかの原因がはっきり解るところまで
時間をさかのぼっています )
私のパートナーがまだ一緒に暮らしている場面が浮かんできました。
息子が生まれて、3人で楽しく幸せに暮らしていたのですが、
この村の村長(らしき人)から頼まれて、パートナーが他の土地に
この村を今以上に豊かにするために(もしくは、この村を救うために)
必要なものを探しに行くことになったのです。
村のみんなのためだと、パートナーは出掛けてゆきました。
どれだけの期間かかるのかは正確には解りませんが、
半年くらいはかかるだろうとは思っていました。
みんなの役に立つならと思って、幼い息子と一緒にパートナーを見送ったのです。
しかし、半年を過ぎても1年を過ぎてもパートナーは戻ってきませんでした。
( そんなに過酷な旅じゃないはずなのですが・・・ )
「 どこかで病気になって・・・ 」
「 事故にあったんじゃ・・・ 」
「 動物に襲われてしまったのかしら・・・ 」
私はもう毎日心配で心配で、いつも心ここにあらず状態。
頭も心もそのことでいっぱいでした。
心配した村人は、優しく接してくれたり、希望が持てる言葉をかけたりして
私のことをとても労わってくれました。
その中の1人は、わたしと息子を心配して一緒に住んで支えてくれています。
「 ありがとう 」という感謝よりも、自分は心配に心を支配されているような感じです。
生きてはいるのですが、「 生きている 」感覚はないというか・・・。
そして、3年の月日が流れていったある日のこと、
なんと!!パートナーが村に戻ってきたのです!!
3年が経ったとは思えないほど、彼はとっっっても元気そう。
無事に元気に戻ってきた彼に、
みんなが駆け寄りがたいがどうしようかという戸惑いと共にざわざわしています。
なんと・・・・・
彼の隣には生後数ヶ月のかわいい赤ん坊を抱いた1人の女性がいるではありませんか!
そう、彼は旅の途中で彼女と一緒に暮らしていたようなのです。
私は、彼が帰って来たという知らせを聞いて外に出ました。
そしてそこには、いたのです。
元気な彼と彼女と赤ちゃんが!
幸せそうでした。とても。
彼が彼女の肩を抱き、彼女と赤ん坊をあたたかい目で見つめ、
彼女もそれに答えるかのように、そっと彼に寄り添っています。
それを見て・・・私は・・・
ものすっっっっっごい衝撃を受けたのです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
崩れ落ちるような悲しみ?
裏切られたという怒り?
・・・いいえ、自分でも不思議ですがそんな感情は一切ありませんでした。
彼が目の前に生きている。
元気で笑顔で生きているんです。
この衝撃!!!をなんと表現してよいのか分りません。
だってそうでしょ?
3年近い私の中での彼は、病気だったり、道に迷っていたり、孤独にさいなまれていたり
事故に巻き込まれていたり、獣に襲われていたり、
高い岩山から足を滑らせて大けがをしていたり・・・
もしかして、もう生きていないかもしれない・・・
そんな絶望の中に彼はいたんです。いたはずなんです。
そうじゃなかったら、村へ帰ってくるはずでしょ?
私の中での彼の現実は、そりゃもうひどいものでした。
そして、その心配の中で暮らしている私も、そうとうひどいものだったでしょう。
自分自身が生きているかどうかも分らないような、苦しい毎日を送っていたのですから。
けれど、観てください!!!
今、わたしの目の前にいる彼を!!!
幸せオーラに包まれて、キラキラしているではありませんか!
愛に溢れた家族を、私は今、この目で観ているんです。
いいえ、間違いではありません。
私の目の前にいる彼は、この3年間の間、絶望の中に生きていたあの彼なのです。
あまりの衝撃に、しばらく言葉を失ったまま、目の前の現実をただ観ていました。
けれどもその衝撃で、私はやっと目が覚めたのです。
ずっと3年もの間、夢を、悪夢を観ていたよう。
その自分で創り上げた悪夢の中に私は生きていたんですね。
ようやく目が覚めたら、周りの状況がよ~く解りました。
心の深い部分で何かがハマったというか、なんというか。
やっと私が自分自身に戻った感覚がありました。
そしたら、全身の力が抜けて、心が、身体が、とっても軽くなったんです。
意識がはっきりしているんです。
そして何年ぶりでしょうか、やっと息子へしっかりと意識がいったのです。
息子にはそれが伝わったんですね。
母親が夢から醒めて自分の方を見てくれたこと。
やっと私と息子のパイプラインが繋がったんです。
私と現実世界とが繋がったんです。
灰色一色のような世界に映っていたのに、色鮮やかな世界に目の前が変わったのです。
家族同然の村人たちは、どう対応してよいのか分らない、どうしようといった感じでした。
そりゃそうですよね、彼が生きて戻ってきてくれたことは嬉しいが、
私の手前、その喜びを表現していいのかどうか。
私は、住んでいる家(洞穴っぽいけどね)から出てゆきました。
そして村から少し離れた森へと向かったのです。
大切な大切な息子を連れて。
(元?)パートナーや彼女と赤ん坊が安心して暮らすためには、
自分が村から離れた方がいいと思ったからです。
彼らには幸せになってほしいから。(家族のように大切に思ってますからね)
そこからの人生は、すべてが輝いていました
そう、私は自分で創りあげた悪夢から解放されたのです!
自分自身で創った呪縛から解き放たれたのです!!
観るもの聴くもの触れるもの、そのどれもがきらめいて映りました。
(今、思い出しても涙がでそうなほど、素晴らしい世界でした!)
そして、私が変わったのと同時に、息子も大きく変わったのです!!
ずっとずっと私が悪夢の世界から帰ってくるのを、いつも待ちわびていたに違いありません。
ずっとずっと寂しい想いをさせていたに違いありません。
その時間を取り戻すかのように、息子とずっと一緒に過ごしました。
2人でゲラゲラ笑いあいながら、森の中で暮らしたんです。
食料をとるにでも、2人で作戦を練ったり、あ~でもない、こ~でもないと
新しい道具を開発したり。
川で魚を獲るだけなのに、なんでこんなに楽しいのだろう
太陽の光もあたたかくて、川の水もキラキラ輝いて
上を見上げれば、木々の緑が揺れていて・・・
自分が笑っているなんて信じられない。息子が笑っているなんて信じられない。
こんな日がくるなんて、本当に奇跡のようです。
幸せでいっぱいでした
生きているとやっとやっと自分の全部で感じられました。
しばらくして( 3~5年は経っているかな )、息子と一緒に外にいると
何人かの男性が道を尋ねてきました。
( 戦士?のような恰好をしていますが、とてもジェントルマンな対応でした )
彼らはある村に行きたいようでしたが、その探しているある村のことを聞いてみると、
それは私たちが住んでいた村のことでした。
村自体はすぐ近くにあるのですが、とても解りにくい道だったので、
息子が案内することになりました。
息子がそのグループのリーダーらしき人と話しているのを私は眺めています。
どうも先ほどから右側に視線を感じるので、感じる先を見てみると
1人の男性がこちらを見ていました。
目が合いましたが、どうしてよいのか分らずあわててすぐにそらしました。
息子とそのグループが村に向かってゆくのを見送っています。
私の心は、先ほどの一件でまだドキドキしていますが。
用事が済んだようで、息子とグループが戻ってきました。
グループはそのまま自分たちの住むところに戻ってゆきましたが、
その中の1人、先ほど目が合った男性だけが残りたいということで残ることになりました。
息子はその彼ととても仲良くなりましたが、正直私は戸惑っています。
お互いの想いは伝わっているのですが、どうしても自分に自信がありません。
けれど、少し時間はかかりましたが、
家族として3人で一緒に仲良く暮らしました。
夢から醒めてからは、とっても幸せに暮らしましたよo(^-^)o
おしまい
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
自分が創りあげている現実。
悪夢を創り上げてその現実の中で生きることもできるし、
輝いた現実の中で生きることもできる。
自分で想像した世界を、自分の現実世界として創造し、その世界を体験する。
それだったら、どんな人生を歩みたいのか、体験したいのか・・・だもんね。
今、あなたが創りあげているあなたの世界は、どうですか?
そしてとても驚いたのが( 考えてみたら当たり前のことだけれども )
自分の現実の世界と他の人の現実の世界は違うということでした。
本当に夢から醒めるというのは、こういうことかと思うくらい
一瞬で世界が変わりました。驚きました。時には衝撃も必要なのかもしれません(笑)
いったい今までの世界は何だったのだろうと思えるほど。
今でも息子(本当に可愛かった~)と一緒に森で暮らした輝いた日々を思うと笑顔になれます。
気付きを受け取ることができるのが、『 ヒプノセラピー 』
自分の中にある物語から、その時その時にあなたに必要なメッセージ、
自分で確認できるから、納得することができるんじゃないかな。
他人に言われてもピンとこない事ありますもんね。
けっこう感情はリアルに体験するので、
お客さまは、それが自分の創り話ではなく、
本当に自分の中に物語があると思われると思います。
面白いのが、今回の人生に逢っている人が
その時の人生に登場したりすること。
私も何度も何度もあります。
今の家族全員逢ってます(笑)
肝心なのは、その人生から自分が何を学んだのか、
そしてそれをこの人生にどう活かしてゆくのか。
受け入れ、理解し、学んで、手放してゆくと
あなたは今以上に自由になってゆく。
自分であることが、心地良くなってゆく。
それは、
本来のあなたに戻ってゆくからだと思っています。
いつも最後まで記事を読んでくださって、ありがとうございます
今日は、体験談だったので相当文章が長かったですね^^
お疲れさまでした
どうぞゆっくりぐっすりやすんでくださいねo(^-^)o
おやすみなさいませ
素敵な夢を
Machelir (マシェリィル)
女性が輝いて
この世界を
自由にのびのび
幸せで豊かな人生を
充実して生きるための
お手伝いをさせていただいています。